11月14日(火)新発売!
■FSQ-85ED専用の高性能レデューサー
FSQ-85EDは同じFSQを冠しているFSQ-106EDとはやや異なる光学性能で、中心収差を極限までシャープにし、その代り周辺部は僅かに像面湾曲を残した古典的なペッツバールタイプの光学設計をした製品です。
発売当時に普及していたAPS-Cサイズのカメラではさほど問題になりませんでしたが、フルサイズ機が出回ってきた今では周辺星像の収差の影響が気になってしまいます。
フルサイズまで完全に平坦な星像を得るための解決策として、先ずは専用のFSQ-85EDフラットナー1.01×を発売しました。これを使用すれば、FSQ-85EDがフルサイズ全面でシャープな星像の光学系になります。
FSQ-85EDの性能向上の第2弾として、専用に光学設計をしたFSQ-85EDレデューサーQB0.73×を発売いたします。このレデューサーと組み合わせれば像面湾曲をFSQ-85EDフラットナー1.01×と同様に改善した上、焦点距離を0.73倍に短縮した330mm(f/3.9)という明るい高性能光学系にできます。
FSQ-85EDレデューサーQB0.73×は2群4枚のレンズ構成のうち1枚に新開発の高屈折低分散のED硝子を使用し、旧型のレデューサーQE0.73×と同じ短縮率を保ちながら、中心部での紫(g線)の拡がりが約半分、フルサイズ周辺部分のRMS-SPOT半径は約1/3にまで星像が小さくなっています。 具体的には、中心部のRMS-SPOT半径が1.6ミクロン、APS周辺で1.9ミクロン、フルサイズ周辺では3.9ミクロンとシャープな星像がフルサイズの写野全面で得られます。
FSQ-85EDレデューサーQB0.73×の登場により、Baby-QことFSQ-85EDは写真性能、高倍率眼視性能共に向上し、時の流れに遅れることなく超高性能フォトビジュアル屈折望遠鏡の名を堅持しています。
使用するには、FSQ-85EDPではカメラ回転装置Mの後にFSQ85EDレデューサーQB0.73×をねじ込み、CA-35(SKY90)とカメラマウントDX-WRをねじ込みカメラを取り付けます。FSQ-85EDの場合はカメラ回転装置Mはオプションですので別途ご用意ください。カメラ回転装置Mはカメラ回転装置(TSA-102)と互換性がありますので同様に使用できます。
タカハシ FSQ-85EDレデューサーQB0.73x
対象鏡筒 FSQ-85EDP、FSQ-85ED 焦点距離 330mm 口径比 1:3.9 イメージサークル φ44mm 光学系 2群4枚 鏡筒側取り付けねじ M72 P=1.0 カメラ側取り付けねじ M55.9 P=0.75 メタルバック 72.2mm 最大径×全長 78mm × 63mm 質量 520g フィルター 58mm 装着可