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10cm、2枚玉フローライトの完成形
 
FC-100DZは、FC-100DCやFC-100DFとは対物レンズが異なります。焦点距離は800mmと先の2機種より若干長めですが、青ハローをこれらの約半分に減らした設計で、高倍率での眼視性能を一層高めたモデルです。眼視ストレール比は97.6%で、2枚玉の屈折望遠鏡としては最高レベルの結像性能を実現しています。月や惑星を高倍率で観察する場合にはTOE-3.3mm（242倍）やTOE-2.5mm（320倍）が好適です。
対物フードはスライド式を採用。収納時にコンパクトにできるほか、使用前に外気に素早くなじませたいときはフードを短縮しておけば対物レンズがほぼ完全に露出するので効果的です。
 
 
■特徴
FC-100DZは、FC-100DCやFC-100DFとは対物レンズが異なります。焦点距離は800mmと他の２機種より若干長めですが、青ハローをこれらの約半分に減らした設計で、高倍率での眼視性能を一層高めたモデルです。眼視ストレール比では97.6％で、2枚玉の屈折望遠鏡としては最高レベルの結像性能を実現しています。月や惑星を見る場合は300倍近くの倍率は一般的に過剰と言われる倍率にしてもシャープさが保たれます。
一方、口径比1：8.0とやや長めの設計ゆえ、直焦点状態でも周辺像の乱れが少ないので、低倍率眼視で空の広い範囲を見たときでも視野周辺まで星がシャープに結像します。
シンプルな2枚玉のFC-100DZは、様々な対象を見て楽しめる中口径屈折望遠鏡でありながら取り回しがしやすく、そのうえあらゆる倍率で高い眼視性能を得られるのが特徴です。2枚玉の長所を生かしながらハイレベルな眼視体験を楽しみたい方にお勧めです。
FC-100DZは1981年に初代FC-100が登場してから38年後（2019年）の製品ですが、「色収差の少ないフローライト対物レンズにレデューサーなどの撮影光学系を組み合わせてアストロカメラにすれば、眼視も写真も共に楽しめる」というFCシリーズのコンセプトを極めた完成形の製品として、製品名に"Z"の文字を冠しています。
対物フードはスライド式を採用しています。収納時にはコンパクトにできるほか、鏡筒を使う前。外気に素早くなじませたいときフードを短縮しておけば対物レンズがほぼ完全に露出するので効果的です。
天体写真撮影にはFC-100DFと同じ3種類の補正レンズが使えます。FC-100DFよりも焦点距離が各々約８％長くなりますが、各種補正レンズとの相性も良好で。イメージサークルの全域で均一かつシャープな像を結びます。