鏡筒メンテ 8月のまとめ
8月はとにかく暑いの一言でしたが、
なんとか乗り切ることが出来ました💦
今月も様々な鏡筒のメンテナンス依頼をいただきましたので、
機材マニアの方に少しご紹介します。
中古品の"セレストロンC11"
納品前に光学系のメンテナンスを実施☆


Beforeでは補正板、主鏡など湿気による内側のくもり付着がみられます。
閉鎖系鏡筒の場合、
主鏡摺動部のグリスが昇華し光学面(補正板内面や主副鏡面)
に付着しているケースがよく見受けられます。
外面には当然ですがホコリや汚れが付着します。


Afterでは分解洗浄をおこない綺麗になりました☆
"ペンタックス100SDUF"
の、接眼部。

大型ヘリコイドで直感的なピント動作が可能です。
オーバーホールの際には分解しグリス交換を行います。
余談ですが、
後継機と言われる"ビクセンVSD100"生産終了のニュースはショッキングでした。
こんなヘリコイド鏡筒はまた現れるでしょうか?
"15cmF/5アクロ鏡筒"
BeforeAfter画像はスライド表示↓


15cm双眼ですから臨場感すごいでしょうね!!
左右両対物レンズ"くもり"の除去をメインに光学系メンテナンスを行いました。
そしてもう一点ご紹介したい症状。
筒内に黒い"染み"?なんでしょうか?
BeforeAfter画像はスライド表示↓


経年によりこんな感じで筒内塗装に染み出てきます。
レンズに近いセル付近だとちょっと心配ですよね~💦
メンテナンス(オーバーホール)では筒内洗浄も行うので、こういった症状も解消します。
皆さんの鏡筒も注意してくださいね☆
"ビクセン FL-90S"
光学性能の高さからビクセンの名機と呼ばれている、
FLシリーズですが今回は対物レンズ径90mmのモデルをお預かり。
同年代のタカハシFCと比較しガラスレンズコーティングの劣化が少なく、
現在でも高い透明度をキープしているものが多いですね。
前玉中央付近に少し"くもり"が残りましたが、
実用には差し支えない程度に回復しました☆


フード外観の清掃。


さらに接眼部を換装し2”仕様になりました。

アイピースや補正レンズ系にも対応し、観測の幅が広がりますね。
通常メンテナンス以外の個別の依頼にもできるだけお応えするようにしています。
お問い合わせの際にご相談くださいませ。
最後は、往年のタカハシ☆
"TS-130" 13cm、F/7.7の反射鏡ですね。

長年の保管により主鏡鏡面カビの付着状況。。
付着箇所には膜抜け症状も見受けられました。。

現在、主鏡は再メッキコーティングの真っ最中!!
さて仕上がりはどうなるか!?
次回に続く。。。
こんな感じで、、
天文ハウスTOMITAでは様々な望遠鏡メンテナンスを承っております。
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