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執筆者の写真ひらひら

夏の星座 こと座


こんにちは、ひらひらです。

雨がやみ、太平洋高気圧が日本を覆いだすといよいよ夏到来!!ですね。

そこで、毎度あまもんさんが担当されていた・・・

季節の星座紹介コーナー!!

今回からは、ひらひらが夏の星座「こと座」を紹介させていただきます。


※お店には案内ボードも掲示しております。ご来店の際はぜひご覧ください。


★こと座★

こと座は、菱餅のようなきれいなひし形をした星の並びが特徴です!

夏の星々の中で一番明るい「ベガ」という星があります。ベガは「夏の大三角」の一角を担う、夏を代表する星座です。


ちなみに「夏の大三角」を形作る星座は、こと座の「ベガ」、わし座の「アルタイル」、はくちょう座の「デネブ」です。少し細長い三角形をしています。


《こと座の星》

ココからは①・②を初級編、③・④を上級編としてご紹介!!


~初級編~

①「ベガ」(発見難易度★☆☆☆)

(StellaNavigator/アストロアーツ)


夏の夜空で一番明るく輝き、全天21個ある1等星の中でも5番目に明るい星です。

わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブと共に夏の大三角を作ります。


日本では七夕物語に登場する「織姫星」として知られています。ちなみに、彦星は天の川対岸に位置しているわし座のアルタイルです。


名前は、アラビア語で「落ちるワシ」。こと座なのに・・・。

ちなみに、わし座のアルタイルは「飛ぶワシ」。


別名    :こと座α星

色     :白(青白)

距離    :25光年

見かけの等級:0.03


②「ダブルダブルスター」(発見難易度★★★☆)

(国立天文台)


ダブルダブルスターとは、一見すると1つの星に見えますが双眼鏡や望遠鏡で見てみると、二重星が2つある四重星となっている星です。上の写真もよく見ると星が4つあることが分かります。

二重星のことを「ダブルスター」といい、それが2つあり四重星であることを意味する「ダブルダブルスター」と呼ばれています。


空の暗い所だと目が良い方は、肉眼でダブルスターであれば分かれて見えるそうです。

肉眼の分解能が1'と言われており、ダブルスターは3'以上離れているので楽にわかるはずとのことですが・・・。


別名    :こと座ε1星・こと座ε2星

見かけの等級:4.7(ε1),4.6(ε2)


~上級編~

③「M57 環状星雲」(発見難易度★★★★)

(StellaNavigator/アストロアーツ)


望遠鏡でのぞくと、真ん中に穴が開いているように見えることから、「リング状星雲」や「ドーナツ状星雲」とも呼ばれています!

空の暗い所であれば、8cm40倍の望遠鏡でリング状であることがはっきりと分かります。20cm80倍ともなれば少し潰れた楕円形をしており、両端が暗くなっていることも分かります。


この天体の正体は惑星状星雲と呼ばれる、星が一生を終えた後の姿の一つです。

星の最期といえば超新星爆発のような派手にドッカーン!!と大爆発する様子を思い浮かべる方も多いかと思います。しかしこの環状星雲のような惑星状星雲は、爆発はせずにガスを放出して最期を迎えた星の姿なのです。


〔環状星雲の探し方〕

こと座のβ星(3.4等)とγ星(3.3等)を結んだ直線の、β星シェリアク寄りのやや下側(南)のにあります。


④「M56 球状星団」(発見難易度★★★★)

(国立天文台)


こと座にある小型の球状星団。双眼鏡で見るとにじんで見え、恒星とは明らかに見分けがつきます。8cm60倍の望遠鏡で星雲状、シーイングが良いときは周辺の星が分解して見えることがあります。


〔M56 球状星団の探し方〕

こと座のγ星とはくちょう座のβ星(名称:アルビレオ)を結んだ直線の、ややアルビレオ寄りにあります。アルビレオははくちょう座のくちばしにあたる星なので、M56球状星団ははくちょうのため息!?なのかもしれません・・・。


以上です!!

夏の夜空ではこと座は天頂付近に位置しており、大気の影響を受けづらく比較的綺麗に観測できる星座だと思いますので、ぜひ挑戦してみてください!!


それでは、よい星空ライフを!!(@^^)/~~


ひらひら

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