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執筆者の写真天文ハウスTOMITA

ストレインウェーブ経緯台発売!

iOptron社より波動減速ギア(いわゆるハーモニックドライブ)を採用した経緯台が発売され、本日入荷いたしましたのでご紹介いたします。この波動減速ギアは英語ではStrain Wave Gear(ストレインウェーブギア)と呼ばれますので、この経緯台シリーズの呼称をストレインウェーブ経緯台と呼びます。


HAZ46 ストレインウェーブ経緯台

本体重量が5.6kgと軽量・コンパクトな割りに搭載重量 約20kgを可能とするパワフルな経緯台です。>>商品ページ

ウエイトを必要としないバランス不要の経緯台で、眼視観望をメインとする方などには大変重宝する経緯台です。シンプルな外観にビクセン規格とLosmandy規格に対応したデュアルダブテールサドルが付属しています。


マウント上部には水準器が標準装備されており、その横にはGPSレシーバーが内蔵されています。移動観望でもGPSで位置情報や正確な時刻を取得できます。


前述のデュアルダブテールサドル。ビクセン規格(内)とLosmandy規格(外)の両規格に対応しています。

このダブテールサドルは標準でマウントの側面に固定されていますが、大型双眼鏡向けに使う場合などは重量重心がより回転中心軸に近いようにセット可能です。写真ではダブテールサドルを変更した状態です。4か所のネジを取り換えるだけで簡単にセット位置を変更できます。また写真ではわかりづらいですが双眼鏡の筒先を示す(BINO△)刻印もされており、細かい配慮を感じます。

もうひとつ細かな配慮がありました。ダブテールサドルを固定する穴に突起があり、ダブテールサドル側には窪みがあります。(写真の右側の列2箇所)これによってネジ穴の径の遊びによってダブテールサドルの位置がブレることがありません。ネジで固定するときに、この突起と窪みが合わせる際に「ぐいっ」という感触を得るでしょう。筆者も最初は分からなかったですが、形状をみて理解ができた時に細かな配慮だなと感心しました。


商品の構成はこのように、HAZ46マウント、Go2 Novaハンドコントローラー、ACアダプター、USBケーブルです。Go2 Novaハンドコントローラーは約212,000個の天体データベースを有する自動導入可能なハンドコントローラー。マウントとは付属のカールコードで接続します。電源はDC12Vで、内径2.5mm、外径5.5mmのDCコネクタ仕様となっています。

Go2 NovaハンドコントローラーにはWi-Fiモジュールが内蔵されています。天文シュミレーションソフトとはWi-Fi接続でマウント制御が可能。またUSBケーブルは主にファームウェアアップデート時に使用します。

マウントの側面。いたってシンプルなデザインで、ハンドコントローラーの接続コネクタと、電源入力のポート、電源スイッチのみとなっています。実は米国仕様ではこの側面パネルの内部にバッテリーを内蔵して、外部電源を必要としないマウントとして使えます。日本国内仕様ではバッテリーが空輸できない関係で外部電源を必要とする仕様に限定されていますが、バッテリーを調達して対応できないか検討中です。

マウント底部です。基本的には中央の3/8インチネジでの固定となります。周囲のネジはiOptron純正パーツ用と思われます。

付属のキャリーバッグはしっかりとしたウレタンが詰まったケースです。サイズは340x290x165と持ち運びにもコンパクトとなっています。

ウエイト不要でバランスフリーなコンパクト経緯台はさまざまな用途に使え、ポータビリティにすぐれたマウントです。

GPS、方位・角度センサー内蔵でとっても簡単な初期設定で、すぐに自動導入も可能になるかんたん操作のパワフルマウントにご注目ください。

ストレインウェーブ経緯台にはサイズ違いの2機種がラインナップ。 iOptron HAZ-31ストレインウェーブ経緯台 297,000円(税込) 商品ページはこちら>> 商品ページ

◇iOptron HAZ-46ストレインウェーブ経緯台 451,000円(税込) 商品ページはこちら>> 商品ページ

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