【出張メンテ】青山学院大学相模原キャンパス

日本中が盛り上がったWBC日本代表の戦い。
完全なる"にわか"ではありますがテレビで応援しておりました。
優勝が決まってからはなんだかぽっかりと。ああこれが"ロス"というやつかと認識しております。
さて先日は関東地方まで"メンテナンス出張"に伺いましたのでご紹介します。
遠征兼ねて"富士山星景"にも挑戦しました。
今回の訪問先

今回の訪問先は神奈川県相模原市にある"青山学院大学相模原キャンパス"。
ちょうど春休み期間ということもあり構内はひっそりと静かでした。

屋上に設置された天体観測ドームがこちら。
直径2.6mのコンパクトなドーム。

観測機材はこちらです。
鏡筒"CELESTRON EDGE HD 14インチ"
赤道儀"TAKAHASHI EM400"
メンテナンスの様子

早速メンテナンスの様子をご紹介。
まずは鏡筒を取り外しました。
口径14インチ(355mm)は一般的な鏡筒としては超特大サイズ。
となりに置いた三脚との比較でもそのサイズ感が分かると思います。

メンテ作業前。光学系の状態。
ほぼ毎日観測に使用されているため汚れの付着がみられます。

清掃作業後。
奥に見えている主鏡にもクモリの付着がみられましたので分解清掃を実施。
補正板表面に軽く劣化スポットが残ったものの目視でも透明度はかなり回復。

今回は現地で分解清掃を行いましたので光軸調整も慎重に。
持参した平面鏡を用いたコリメート星像にて精密調整✨

メンテが済んだ鏡筒を赤道儀に再搭載し重量バランスの調整と動作の確認。
こう見ると小さく見えてしまう赤道儀EM400も大型の部類に入る赤道儀。

望遠鏡メンテナンスと並行し観測ドーム各部のメンテナンス。
画像は回転モーター部周辺の点検の様子。
まとめ

メンテナンス作業完了。
青山学院大学相模原キャンパスにあるこの観測施設は完全遠隔操作のリモート天文台。
まだよく解明されていない"γ線バースト"の観測を主に"超新星"なども含めた突発的な天体現象の研究に取り組まれています。
詳細は→→ 突発的な天体現象からダイナミックな宇宙を知る
メンテナンスにてリフレッシュした望遠鏡が新たな発見のお役に立てると嬉しいです♪
おまけ"富士山星景"
今回の出張もいつものように福岡から車移動。
前泊地は富士山のお膝元"静岡県御殿場市"。
九州在住者にとって富士山に接近できるチャンスはそう多くはありません。
せっかくなので富士山の写真撮りたいと思うのは日本人として自然な流れ。
「昼でも夜でもなんでもいいから」と車を走らせました。

愛知県あたりまでは見事な快晴が続く。。
期待値も高まっていたのですが、、、
夕方、富士を目視確認できるエリアまで到達しましたが予報通りの雲行きに裾野もほとんど見えぬ状況。
がっくしOrz。。

今夜は宿泊先で呑んで寝るか明日から仕事だしと半ば諦めムードながらも、
御殿場IC降りたあたりからみるみる「富士山見えてきたー!」
ってことで急遽、御殿場市内から少し移動!

あらかじめ調べておいた山梨側の富士撮影スポットにて富士山を捕獲。
沈む木星金星と一緒にその御姿を収めることに成功。
天気予報通りにはいかないところが天文趣味の面白いところだなと改めて感じる結果。
そして想定よりも圧倒的な大きさのリアル富士山を目の当たりにし、(次は仕事なしで)できれば数日くらいじっくり眺めてたいなと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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